私は、演出するとき、よく、原文の意味を説明します。
今回は、出演者から、「味付け」という日本語の原文を尋ねられました。
「何がすごいの?シェイクスピア!」は、
霊界から降りてきたハムレットが、
観客をシェイクスピアツアーに連れていく、という設定。
その中で、たくさんのシェイクスピア作品が登場します。
「味付け」は「ヴェニスの商人」に出てくるセリフ。
それについて、出演者の森ほさちが、動画で語ってくれます。
シェイクスピアはdressing という単語を使いました。
サラダのドレッシング、と同じです。
もちろん、ドレスを着せる、という意味でも。
(サラダにドレスを着せるんですね、かわいい)
ポーシャ、という女性が、男装して使う単語なのです。
だから、とても女性的ですよね、ドレスと食事に関わる単語を選ぶなんて。
男性が喋っていたら、dressing は使わなかったかもしれません。
シェイクスピアは、こんなところでも、言葉のマジックを使いました。
皆さんも、英語であれ、日本語であれ、言葉を選ぶときは、
遊び心で選んでみましょう。
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