Wednesday 31 December 2014

2014年、大変お世話になりました


2014年も大変お世話になりました。
私にとって、こんな年でした。

1〜3月 
RYOJINオペラ『コジ・ファン・トゥッテ〜女なんて、ふん!』
演出・美術・衣装・ナレーション出演

4〜6月
シェイクスピア遊び語り第10弾『どうしても知っておきたいシェア』
脚本・演出・主演

7月
新国立劇場バレエ団『しらゆき姫』
脚本・演出

8月
オペラ遊び語り『コジ・ファン・トゥッテ〜これが女というものだ』
演出・美術・衣装・ナレーション出演

9〜11月
T-PROJECT音楽劇『マレーネ』
翻訳・演出・美術

12月
TEAMなぜなに大辞典『何がすごいの?シェイクスピア!』
脚本・演出・美術・衣装・主演

*****

7月の新国立劇場バレエでは、
大劇場オペラパレスへの演出家デビューでした。

そしてなんと『マレーネ』は
主演の旺なつきさんが紀伊国屋演劇賞個人賞を受賞!

演出・出演三昧の、とっても素晴らしい年となりました。

それもこれも、皆様が三輪えり花をいつもいつも
暖かく応援してくださっているからに他なりません。

本当に本当に
ありがとうございました!

皆様にもっと近づきたい、
私の知っていることをもっと皆様にお伝えしたい、と
メールマガジンも始めました。

国際活動を再開したいと、
英語のブログも開きました。

あと30分ほどでやってくる2015年も
どうぞよろしくお願いいたします。

そして、皆様にとりまして、
輝かしく、豊かな、一年となりますように!

Sunday 28 December 2014

三輪えり花の英語ブログ

英語のブログを二つ作りました。



ひとつは、プレゼンスの高め方。

ELICA MIWA's Zen of Presence
http://elica-presence.blogspot.jp

ここでは、一般の方向けに、
表現力・存在感・魅力を高めるために
私が日本語のこのブログで発信していることを
私の日本人らしさを活かしたものにして、
英語で発信します。

全世界でひとつだけの、
プレゼンスを高めるレッスンを提供します。


もうひとつは、世界に通用する俳優になるための演技術の高め方。

ELICA MIWA Scheme of Acting
https://elicamiwa.wordpress.com

こちらでは、
英国・米国・カナダ・オーストラリア・イタリア・ロシア・日本、といった
私が長い演出家生活で得た多くの演技術や演出方法を
私なりに消化して良さだけを取り入れたものを
新たに、MIWA Scheme (ミワ・スキーム)と名付けて、
発信していきます。

これまた、全世界でひとつだけの、
そして、最新で最高の演技術です。
演出家としての視点を含めているので、
どんなに過酷な現場でも、
どんなにひとりぼっちでも、
絶対に自分を最高に演出した演技をすることができるのです。


どちらも、英語で発信したい、
トップレベルを求める人のためのブログです。
よかったら、ぜひ、訪問してくださいね。

私の英語を添削してくださるかたも大歓迎です!

Friday 26 December 2014

呼吸法1 呼吸こそカギ!

クリスマスは楽しく過ごせましたか?
大事な人に、照れずに愛を送りましたか?
知らないけれど、苦しんでいる人に、思いを馳せて、その人の幸せを願いましたか?

さて、冬至も過ぎて、太陽は生まれ変わり、
新月を過ぎて、月も生まれ変わり、
私たちのお正月はまだ少し先ですが、
実際、宇宙はすでに、「新年」を迎えています。

私たちも、年明けまで待たずに、どんどん新しくなっていきましょう。

それには、基本のキ。

呼吸 が大事!



吐く息に集中して、
吐いたら少し待ってみて、
そして気を緩めると、
息は勝手に戻ってきます。

まず、そこから。

Thursday 25 December 2014

プレゼンスとは

お気づきでしょうか?
三輪えり花、ブログのタイトルを変えました。



プレゼンスとは、
単純に「存在感」とご紹介していますが、
それを支えるのは、
心・声・表情・身のこなし・知性・相手との呼吸・相手への思いやり・・・
つまり、演技力なのです。

演技、というと、誰か別の人になる、
俳優という職業のための特別なものです。

けれど、演技に必要なすべての要素が、
日常の私たちにも必要なんですよね。
それをプレゼンス、
プレゼンス力、
と私は呼んでいます。

プレゼンスのある人、
プレゼンスの優れた人、
とは、すなわち
心身ともに演技力の備わった人のことなのです。

*****

あなたの魅力を100倍輝かせる演出家:
三輪えり花のメルマガ

出会った相手を一瞬で虜にする!
<プレゼンスの黄金律>
〜 誰も教えてくれなかった!
あなたの魅力を100倍輝かせる
シークレット・マジック

お申し込みはブログ横のリンクから

Merry Christmas!

家族でとっても楽しいクリスマスを過ごしました
皆様にも幸せが溢れるほど訪れますよう!
神の御恵みをお祈りいたします




Monday 22 December 2014

あなたは何役? 『何がすごいの?シェイクスピア!』御礼

おかげさまで
喜劇『何がすごいの?シェイクスピア!』
無事に、そして大盛況のうちに、全公演を終えることができました。
お客様ありがとうございます。
そして、関係者各位、ありがとうございます。


今夜は、昼公演からの打ち上げでしたのに、16時から23時まで、
しっかり思い出を共有していきました。

ありがとうございます。

これから後片付けや諸々ですが、
公演のお客様感想など、随時掲載していきます。

本当に有難うございました!

ところで、

私は脚本家であり、演出家であり、俳優でもありました。
また、プロデューサーであり、
衣装デザイナーであり、
小道具作成係でもありました。

日本では、二足のわらじ、とか、八方美人とか、
多芸は無芸、とか、
幾つかの役割を行う人を褒める言葉ありません。

一方で、
「一芸に秀でる」は褒め言葉です。

三輪えり花は、何役もやります。
それが、自分で自分の、表現方法にふさわしいと思っているからです。

これをこういう風にやりたい!

これを表現したい!

その思いを実現しようとすると、必然的にそうなっていくのです。
誰かに叶えてもらおう、誰かが声をかけてくれないか、とおもっていては、 

一歩も前に進めません。

あなたは何役、演じていますか?
やりたいことをやれないのを、
他人のせいにしていませんか?

今から、二足のわらじを履いてみましょう。
すると、あなたのプレゼンスには、自信と喜びが溢れてきますよ。

Saturday 20 December 2014

何がすごいの?シェイクスピア! 初日が開けましておめでとうございます

無事に開けました!
ご観劇くださった皆様、ありがとうございます。
とても温かい笑いと拍手でいっぱいの空間になりました。




明日以降のお客様、どうぞお楽しみに!




演技をするのがますます好きになりました。
もちろん、演出も。
そして、こんなことを観たいな、という思いを脚本にするのも。

吉田スーツからも、Lutherヒロシ市村と三輪えり花に
クリスマスツリー!!
ありがとうございます

三輪えり花は、舞台の上での、お客様との交流を何よりも、大事にしています。
お客様の瞳を見、空気を掴み、まんばんなく空間を使い、
そういうことが、プレゼンスにとても大切だと思っています。

Friday 19 December 2014

本日初日 何がすごいの?シェイクスピア!

これはおもしろい。

俳優の演技、素晴らしい。

三輪えり花、演出のしがいがあります。
みんな、どんどん輝いていく!

本日19時開演
南麻布セントレホール
当日券4500円
損はさせません


Thursday 18 December 2014

一人稽古をビデオに撮る

プレゼンス、つまり表現力と存在感と魅力を身につけたければ、

練習、練習、また練習。
演劇では、稽古、リハーサル、と言います。

三輪えり花も、明後日からの本番に向けて、ひたすら一人稽古。
そして、それを映像に撮って、情けない自分を自分で見ることで、
人に見られる強さを身につけるのです。
メイクも髪型もかまっちゃいられませんね。

私は早口なので、接続詞や助詞の母音が潰れてしまわないように
映像に撮ってチェックしています。

本番ではピアノ伴奏が入ります。
後藤浩明作曲のオリジナル曲、作詞は三輪えり花。


Wednesday 17 December 2014

何がすごいの?シェイクスピア! 小道具紹介

小道具を紹介する俳優たちです。

シェイクスピアなんか難しくてわかんねー、
という日本の劇団の俳優たちを見るに見かねて
霊界からハムレットが降りてきて、
彼らをシェイクスピアツアーに連れていく物語。

だからシェイクスピアの名セリフと名場面が満載!

つまり俳優たちは
衣装を変えずに
小道具だけで
変化をつけるのです!!

衣装はまだ稽古着状態ですが、
小道具を使ってしっかり動きを稽古します。

小道具というのは、
見せればいい、というのではありません。
その登場人物との関係が見えなくてはならないのです。
ことに、本人の持ち物の場合は、
その人にとって、馴染んでいるものでなくてはなりません。

皆さんのプレゼンテーションの時も
なにか商品を販売するときも、同様です。
あなたにとって、使いやすく、馴染んでいること、
そのように見せることが必要なのです。

Sunday 14 December 2014

味付けはドレッシングで

いよいよ次の週末に迫った、「何がすごいの?シェイクスピア!」

私は、演出するとき、よく、原文の意味を説明します。
今回は、出演者から、「味付け」という日本語の原文を尋ねられました。

「何がすごいの?シェイクスピア!」は、
霊界から降りてきたハムレットが、
観客をシェイクスピアツアーに連れていく、という設定。

その中で、たくさんのシェイクスピア作品が登場します。

「味付け」は「ヴェニスの商人」に出てくるセリフ。

それについて、出演者の森ほさちが、動画で語ってくれます。



味付け。

シェイクスピアはdressing という単語を使いました。
サラダのドレッシング、と同じです。
もちろん、ドレスを着せる、という意味でも。
(サラダにドレスを着せるんですね、かわいい)

ポーシャ、という女性が、男装して使う単語なのです。
だから、とても女性的ですよね、ドレスと食事に関わる単語を選ぶなんて。

男性が喋っていたら、dressing は使わなかったかもしれません。

シェイクスピアは、こんなところでも、言葉のマジックを使いました。

皆さんも、英語であれ、日本語であれ、言葉を選ぶときは、
遊び心で選んでみましょう。


Thursday 11 December 2014

練習の成果

二度に渡ってお送りした、剣の試合の場面の練習風景ですが、
練習の成果でまとまると、こうなります。


ただの試合から、不意打ち、
喧嘩から本気へ、ドラマが確実に動いているのが、
俳優の表情からわかります。

この撮影は、この一連を通した初めての時のものですが、
それでも、これだけドラマの中を彼らは認識して動いているのです。

振付のためだけの練習ではなく、
練習は、心の動きの練習なのです。

Wednesday 10 December 2014

リハーサルの臨む俳優の態度と姿勢:剣の振付から

今日のテーマは 〜 俳優の態度と姿勢

引き続き、「ハムレット」の剣の試合の場面のリハーサルを見てみましょう。
今日は、彼らの態度と姿勢に注目します。

リハーサルですから、もちろん、間違えます。

間違えても、嫌な顔を二人ともしません。

なぜなら、「嫌な顔」は士気をくじくからです。
嫌な顔は、相手のためにはもちろん、自分のためにも、よくありません。

そして、瞬時にまた、集中に切り替えます。

実は、この、瞬時に心を切り替えられるかどうかが、
俳優にとって、非常に大きな要素なのです。

かれらのボディにも注目してください。

首が、背筋からすっと上に伸びていて、
どんなに動いていても、
とても安定しています。

このせいで、彼らはカッコよく見えるのです。

皆さんも、街でふと自分がショーウィンドウに映る姿を見たら、
彼らのような首から背中のラインで立っているかどうか
チェックしてみましょうね。

Monday 8 December 2014

演説の練習風景

プレゼンスを高めるには、練習がとても大切、というお話をしました。

スピーチの場合も同様です。

俳優がスピーチの練習をしている場面を見てみましょう。



俳優は、坂本岳大。
シェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」から
マーク・アントニーのスピーチの練習をしています。

練習の際は、
やみくもに喋れば良いわけではありません。

基礎は、
正しい発音
正しい体の使い方(呼吸を含めて)
です。

それがあって、はじめて、
気持ちの入った演技をすることができるのです。

さて、このアントニーは、
「自分の話を聞く気の無い、自分に敵意を抱いている群集」
を相手に、話を始めます。

これは、その冒頭部分。
話を聞いてくれない相手に、必死で
自分には敵意がないことを伝えようとしています。

この続きは、
今月19〜21日の「何がすごいの?シェイクスピア」の舞台で見ることができますよ。

Sunday 7 December 2014

舞台で剣を使う

12月19日から21日までの喜劇
『何がすごいの?シェイクスピア!』は、
シェイクスピアの38ある戯曲の中から
名場面と名セリフで構成されています。

当然ながら、名作中の名作『ハムレット』もありますよ。

『ハムレット』のフェンシングの試合の場面があります。

複雑なものですと、
ちゃんとオリンピックの審判をするほどのかたに振付をお願いするのですが、
今回出演する俳優たちは、
演劇学校時代にフェンシングの授業で基本を身につけていますし、
短いものは、
俳優たちが自分で振付をします。

二人とも真剣ですね!
いい顔です。





Saturday 6 December 2014

俳優の自習

俳優は、家で自分一人で役を追求しつつ、
稽古場で他の俳優と一緒の時は、
その俳優とのコラボレーションを大事にします。

「何がすごいの?シェイクスピア」の
出演俳優、坂本岳大と森ほさちの自習風景を覗き見しましょう。

この作品は、シェイクスピアの名セリフと名場面の組み合わせでできています。

なので、俳優たちは瞬時に別の登場人物にならねばなりません。

喜劇から悲劇へ、
老人から若者へ。

ここでは喜劇を表現するのに
よりライブ感を出すにはどうしたらいいか、と話し合っているようですね。

人前で何かを発表するのは、
ビジネスマンの新商品発表や初めてのピアノの発表会と同じくらい
俳優にとっても、失敗できない大変なプレッシャー。

リハーサルが大事なのがよくわかります。

Friday 5 December 2014

岩田翼「何がすごいの?シェイクスピア!」の魅力を語る

今日の出演者は岩田翼。
劇団昴を代表する美青年で、演技力も確か。
私は彼のデビューからおつきあいさせて頂いていますが、
演劇学校時代から、彼のプレゼンスはとても魅力的なんです。



動画からもおわかりのように、
彼にはてらいが無いんですね。

笑顔が、誰に対してもオープンで、まるで、
人を完全に信用している赤ちゃんのようです。

こういう笑顔を、大人になっても、持ち続ける。

大事ですね。


Thursday 4 December 2014

坂本岳大「何がすごいの?シェイクスピア!」の魅力を語る






こちらは坂本岳大さん。
三輪えり花が12月に演出・出演する喜劇
「何がすごいの?シェイクスピア!」
の出演者です。

これは、リハーサルの休み時間に、自習している姿を撮影しました。

彼の目がいいですよね。
カメラをしっかり捉えていて、
照れがありません。
かといって、
アグレッシブでもありません。
ラストは、笑いを取りに行っています。

これは即興なんですよ。
一発撮りです。

カメラ目線、参考になりますね。

*****

クリスマス前の連休の予定はもうお決まりですか?
笑いながら知的好奇心を満たす会を設けました!

シェイクスピアすごい、シェイクスピアすごい、ってよく聞くけど
いったい、何がすごいの?シェイクスピア!

私もずっとそう思ってました。
そしてイギリスに演劇を勉強しに行った時、
なーんだ、そんなにシンプルで楽しいものなんだ!
と開眼。

その楽しみ方をお芝居にして
まとめてみたら
大好評!

2003年から毎年のように
限定公開を重ねてきた作品、
今年はなんと11年目に突入の
ロングセラー。
いよいよ三輪えり花も出演する座組で
一般公開!

もしかして、あなたは身に覚えが?
言葉が難しくてよくわかりません。
長ったらしそうなので、お芝居は見に行きません。
本で読み始めたけど、挫折しました。
何が面白いのかさっぱりわかりません。
大好きです。
ひとつでも当てはまるなら、
間違いなく、
これを観れば問題解決。

もうシェイクスピアなんか怖くない。
そしてこれからの人生がもっとずっと豊かになる一石三鳥!

何がすごいの?シェイクスピア!
12月19・20・21日
都内にある美しい音楽ホールでの上演です。
クリスマス前に
友達と。
ご夫婦で。
もちろん、おひとり様大歓迎。

お問い合わせ・お申し込みはお気軽に
三輪えり花まで
info@acture.biz
(acture.bizからの返信を受け取れるよう、メール受信設定をお願いいたします)

詳細は
ACTURE 
http://acture.biz

このチャンスを逃すと暫く観られません( ´ ▽ ` )ノ
お問い合わせだけでも、お早めに!

いつもありがとうございます。
みんながハッピーになれる作品を提供していくACTUREが
満を持してお送りいたします。
お楽しみに!


Wednesday 3 December 2014

Christmas Approaching

And I have decorated the exterior of my house with the Christmas illuminations.

I especially like this Rose Alley being decorated with arches\(^o^)/


How beauteous mankind is! 英語は喋って身につける

"How beauteous mankind is!"

「人間とはなんと美しいものかしら!」




孤島育ちの娘ミランダが、島に流れ着いたヨレヨレの人間達を初めて見て。

劇中では彼らは悪党と飲んだくれと年寄りなのだが、ミランダは、それでも人間を美しいと捉えるんですね。

シェイクスピアの人間への優しい目が感じられて、大好きな台詞です。

今月は、シェイクスピアの楽しみ方をとことん紹介できる番組、
喜劇『何がすごいの?シェイクスピア』があります。

シェイクスピアを学ぶのは、海外でも通用するプレゼンスを身につけることに直結するんですよ。
私も、シェイクスピアを知っているからこそ、
海外でも、
海外のお偉いさんとの会話でも、
通訳でも、
一目置かれて、得をしています。

Tempest 5-1

Sunday 30 November 2014

ユーモアのセンスを磨く法

ユーモアのセンスを磨く。

ええ、磨きたいけれど、そもそも、センス無いし・・・

そう思ったあなた!
諦めるのはまだ早い!



ユーモアというのは、実は、知的な働きなのです。

古来、感情は動物的なもので、
感情をコントロールすることが、
大人になること、だとされてきました。

感情のコントロールって、
ただ冷静になる、というつまらないものではないのです。

子供のような遊び心を持ったまま、
感情をコントロールすることが、
私たち人間には許されているのですよ。

それが、ユーモアのセンス。

つまり、ユーモアって、
感情を知性のフィルターにかけて
遊び心で答えていくものなのです。

知性のフィルターにかける、とは、すなわち、
言葉にする、という作業のことなんです。

シェイクスピアはユーモアの宝庫。
シェイクスピアに触れるとユーモアのセンスが磨けます。

12月に私が出演する喜劇「何がすごいの?シェイクスピア」に
出演する、元宝塚娘役トップスタアの森ほさちが
シェイクスピアの魅力について、語ってくれます



Saturday 29 November 2014

レオ・ヌッチのプレゼンス

現代イタリア最高のバリトン歌手
レオ・ヌッチのコンサートに行って来ました。
彼のプレゼンスは、
最高の歌唱に支えられていますが、
その最高の歌唱もまた、
彼のプレゼンスあってこそ、
とも言えます。



つまり、フィギュアスケートで言えば、
技術以上の、心の芸術点、
なのですね、
人を本当に引き付けるのは。

プレゼンスは、
私たちが表現をしたり、
人と接したりする際の、
心の芸術点なのです。

いま演出中で、自分も出演する舞台
『何がすごいの?シェイクスピア!』でも、
心の芸術点を高められるような演出、演技を、
いつも心がけています。

舞台だけではなく、
ビジネスプレゼンテーションでも、
おなじことですよね。

Friday 28 November 2014

何がすごいの?シェイクスピア 立ち稽古開始!

12月の舞台『何がすごいの?シェイクスピア』
立ち稽古が始まりました!

皆さんとシェイクスピアの楽しみを共有するために作った作品。




シェイクスピアの魅力の全てをお届けする、
どこにもない
ここでしか見ることのできない作品です。

2003年に、某女子大学の英文学会のために
「立体授業」として、シェイクスピアの魅力をお伝えする脚本を
三輪えり花が書き、劇団昴の俳優たちと上演しました。
以来、毎年のように、どこかから依頼があり、
形や脚本を、以来団体の要望に即して練り直し、
再演・改作を続けてまいりました。
今回は、昨年の冬、
某芸術大学の企画で上演した5人の座組で
再演です。
今日から、立ち稽古に入りました。
次の動画では、出演者の一人、Lutherヒロシ市村さんの声をお届けします。

Thursday 27 November 2014

O wonder! 英語は喋って身につける

"O wonder! How many goodly creatures are there here!"

「わあ、不思議!素敵な生き物が、なんてたくさんいるのかしら、ここには!」




孤島育ちの娘ミランダが、島に流れ着いたヨレヨレの人間達を生まれて初めて見て。

O wonder!

という一言でも、ハッピーに驚いた時に使うとステキです。

How many 〜 are there here.

How という語が、疑問詞的にも、感嘆詞的にも使われています。
どんだけ〜⁈ という気持ち。

シェイクスピアは文法に無頓着だったので、クエッションマークは、ここでは使いませんでした。

文尾の here は、「ここ」という意味ですが、
その直前の there は、物がその辺にあることをガバッと示す時に主語で使う there.

There are people.
人間がいる。

There are people here.
ここには人間がいる。

There are people around here.
この辺りには人間がいる。

簡単ですね。
今日からすぐに使いましょう。
口ずさむのです!

Have Fun!

Tempest 5-1

Wednesday 26 November 2014

出逢った相手を一瞬で虜にするメルマガを始めました理由

Miwa三輪Elicaえり花、11月に入ってから、メールマガジンを始めました
(^∇^)
なぜか?



私がイギリスで学び、演出家として、表現指導者として、培ってきたノウハウを、このまま、私だけのものにしておくのは、あまりにももったいないと思うようになってきたのです。

もっと魅力的で、もっと自由にしゃべることができれば
もっと人との付き合い方がわかれば

恋も営業も家庭もみんなうまくいきます。

私が舞台演出をする時、1番大事にするのは、登場人物の魅力です。

その人物の魅力とは、存在感です。
存在感のことを英語ではpresence プレゼンスといいます

プレゼンスは、その人が持っているカリスマ性のようなもので
教えたり、習ったりすることはできないと言われていますが、
私は、英国の演技術を学んできて、
そんなことはない、誰でも身につけることができる、と確信しています。

そこで、メールマガジンのタイトルを

出会った人を一瞬で虜にするプレゼンスの黄金律、と名付けました。

誰も教えてくれなかった! 
あなたの魅力を百倍に輝かせるシークレット・マジック
を、三輪えり花が、ワンテーマずつ、わかりやすく、お届けします。

youtube で動画としても記録していくことにしました。

国際的に活動したいかたのために、
英語でのコミュニケーションもお届けしますよ。

どうぞ、お楽しみに!





Monday 24 November 2014

声は作るべきか?

ただいま上演中の音楽劇『マレーネ』、登場人物は僅か3人。
そのうちの一人は、レズビアンで、男装で登場します。
男もの仕立てのスーツ、高級腕時計、革靴。

彼女はどんな声で喋るのでしょう?


男になりたい人なのだから、低い声?

そういう選択肢もありますが、
声を作ることによって役柄を表現しようとすると
かえって、それが邪魔になって
自然な表現ができなくなってしまいます。

声とは、それほどにも
深層心理と結びついているものなので、
声を作った時点で、
本心の表現というのができなくなってしまいます。

何事も第一に、自分の声で勝負しましょう。

実生活で、本来のあなた自身の声を使っていますか?

Sunday 23 November 2014

たとえ口が聞けなくても マレーネ

たとえ口がきけなくてもプレゼンスは出せる!

出せる人がいるのです。日本にも。


上演中の音楽劇『マレーネ』。登場人物はわずか3人。

その中に、ナチス時代にユダヤ人強制収容所に送られて、そこから生還したものの、ショックで失語症になってしまった女性が登場します。

演じるのは、映画でのマレーネ・ディートリッヒの吹き替えを担当している小沢寿美恵。

台詞の無い役のため、これまでの日本での上演では、カットされてしまった時もあったのですが、小沢さんは、「やるからには、登場した意味がある人間にしたいわ」
と仰って、早い段階から、役作りを深めていきました。
マレーネの映画は全部見る ユダヤ人強制収容所のことを調べる 失語症のことを調べる
マレーネとの関係は? なぜマレーネと出会ったのか? なぜ20年も一緒にいるのか?
すべてのツアーに同行しているのか? 楽屋では一体何を担当しているのか?
どんな風に歩くのか? どんな動作をするのか?
こういうことを、リハーサルを通して、身体に落としていくんですね。
おかげさまで、ご覧になったお客様からは
脇を固める人物たちもとても良かった、との声を頂いております。
たとえ口がきけなくても存在感つまりプレゼンスを大いに発揮することはできるのです!

マレーネの映画は全部見る
ユダヤ人強制収容所のことを調べる
失語症のことを調べる

マレーネとの関係は?
なぜマレーネと出会ったのか?
なぜ20年も一緒にいるのか?
すべてのツアーに同行しているのか?
楽屋では一体何を担当しているのか?

どんな風に歩くのか?
どんな動作をするのか?

こういうことを、リハーサルを通して、身体に落としていくんですね。

おかげさまで、
ご覧になったお客様からは
脇を固める人物たちもとても良かった、との声を頂いております。

たとえ口がきけなくても
存在感つまりプレゼンスを大いに発揮することはできるのです!

Thursday 20 November 2014

ピアノの発表会はプレゼンスの始まり

今日のテーマは、「ピアノの発表会はプレゼンスの始まり」

演出している音楽劇『マレーネ』が上演中です。
ピアニストは、ただの伴奏ピアニストとしてではなく、
劇中に、常にマレーネの音楽伴侶として出演している、という設定です。
マレーネのピアニスト、ビリー
楽屋でもしっかり練習中

皆さんは、子どもの頃、ピアノの発表会に出たことがありますか?
学芸会での、なにか発表でもいいです。



その時のことを、憶えていますか?

間違えないように!
失敗しないように!

親や先生にそう言われて、
いやいやながら練習を「させられて」。

そうしてできあがったものは、
間違えないことと
失敗しないこと
だけを表現する、とてもつまらないものになってしまいます。

でも、
この曲は、こういう風に弾きたい!
この発表では、これを伝えたい!

そういう思いがあれば、
発表は必ず相手に好印象を残します。

皆さんが上がってしまった時、
プレゼンテーションなどで失敗してしまう時、
「これを伝えたい」「こういう風に表現したい」を
持っていたでしょうか?

大事なのは
方法ではなく
中身。

よく言われることですが、
その「中身」とは、
あなた自身が、
その中身に、こだわりがあるかどうか、
なのです。

『マレーネ』のピアニストも、もちろんこだわりの人。
とくにグリッサンドは抜群です。

 * グリッサンド、とは、ピアノの弾き方のひとつで、鍵盤を下の音から上の音へ(あるいはその逆)じゃららららららららっと、撫でるように弾くこと。かっこいい。とても難しい。三輪えり花は、できません。指、痛い。

Wednesday 19 November 2014

美しい緊張感 マレーネ初日


音楽劇『マレーネ』赤坂レッドシアター

初日が明けました。
ご来場の皆様、ありがとうございました。



マレーネ・ディートリッヒを演じた
元宝塚スタア、旺なつき。

彼女のプレゼンスの見事さは、
天下一品!

台本を深く深く掘り下げて
舞台上での一挙手一投足、瞳も声も言葉も
その場で経験しながら表現する、という
俳優として完璧な演技力。

実は、これがなかなか難しいのです。

台詞を書いてあるから喋る、
動きに慣れたから動く、
自分ではその気になっているつもり、で表層的・・・
そういう罠に陥ることはよくあります。

でも、今回の座組は
旺なつきさんを始め、一人一人が、
表情や動きを念入りに研究、
惰性・慣性に陥らない、生きた人間たちが出来上がりました。

衣装、かつら、照明のスタッフたちのおかげで
理想通りの美しい仕上がりになり、

音響スタッフたちのおかげで
理想通りの心象風景の表現が実現化し、

舞台監督と黒子スタッフたちのおかげで
理想通りの舞台転換が可能になりました。

ありがとうございます。

三輪えり花は、演出・翻訳・美術を担当し、
もしかしたら一番、楽しみました。

美術は、これまで私が美術をしてきた作品は
シェイクスピアやバレエやオペラ、という
ある意味、非現実的な、前衛的な、象徴的な、
美術作品のように台本を扱えるものが多かったのです。

今回、
リアルな楽屋を表現しなくては始まらない、
という作品に初めて取り組みました。

赤坂レッドシアターという小空間に、楽屋とリハーサルスペース、本ステージ、という三つの空間が共存し、その中をマレーネが、時空を超えて旅する舞台。

24日まで観るチャンスがあります。
本物のプレゼンスを持つ俳優の魅力をたっぷり堪能できます。

Tuesday 18 November 2014

"O brave new world" 英語は喋って身につける

"O brave new world" 

「わお、新しい世界よ、万歳!」




数あるシェイクスピアの台詞の中でも、
三輪えり花の最高のお気に入りのひとつがこれ。

シェイクスピアの最後の戯曲と言われている「テンペスト」から。

孤島育ちの女の子、ミランダが、
嵐で難破して、島に流れ着いたヨレヨレ状態の人間達を
初めて見て眼を輝かせて言うんです。

Brave というのは辞書上の意味は「勇敢」ですが、
「おお、勇敢なるかな、新世界」
では、意味がよくわかりません。

これは、イタリア語のBravoと語源が同じなんですね。
素晴らしい、という意味です。

アルダス・ハクスレーの小説のタイトルにもなりましたね。

皆さんも、プレゼンスを磨いて、どうぞ、

O brave new me!

と歓喜の声を上げましょう。

Tempest 5-1

Monday 17 November 2014

幸運は努力している人の元へ

皆さん、こんにちは。

今日のテーマは、才能と幸運。

11月18日からの音楽劇「マレーネ」のリハーサル、
15日の土曜日に稽古場を撤収し、いま、劇場に移る準備をしています。

稽古場での最後の通し稽古は、見事なもので、初日がとっても楽しみです。

この音楽劇の中に、私の大好きな台詞があります。

「あたしたちみんな、幸運が棚から落ちてくるのを夢見るけど、
幸運でのはね、そう、幸運こそは、
それに向かって努力してる人のところに来るものなの」

映画が生まれた時から、映画スタアとしての道を歩んだ
マレーネ・ディートリッヒは、
人に知られぬよう、努力を重ねた人でした。

彼女は、努力によって、
プレゼンスをカリスマ性にまで高めた人です。

私たちも、努力しましょう!

厳しいスタッフの目を潤ませる、素晴らしい感動の音楽劇「マレーネ」は
11月18日から24日、赤坂レッドシアターにての上演です。

三輪えり花は、翻訳・舞台美術・演出、と
大きな大きな責任を背負っていますが、
内容は俳優たちの見事な演技によって、
舞台面はテクニカルスタッフの見事な連携によって、
素晴らしい仕上がりになっています。

とっても嬉しいです。
皆さんに感謝しきれません。
初日は明日。

勇気がもらえる舞台になることでしょう。


Sunday 16 November 2014

food of love,英語は喋って身につける

"If music be the food of love, play on"

「音楽で恋が育つなら、続けてくれ」



シェイクスピアの恋愛喜劇「Twelfth Night 十二夜」
からの台詞です。

恋煩いの公爵が、
パーソナルオーケストラに命令する台詞です。

いいですね、

Music, Love, Play 

音楽、恋、演じる。

シェイクスピア三大テーマです。
それがわずか一行に!

広告のコピーなどにもよく使われますね。

外国で、バーやレストランで
辻音楽師が演奏してくれたら、こんな風に言ってみると
おしゃれかも、です。

もちろん、英語圏なら、誰もが知っているフレーズです。

Twelfth Night 1-1

Saturday 15 November 2014

場所のステイタスも変わる

今日のテーマは、場所のステイタスも変わる、という点。


場所は場所でしょう?
由緒正しいところは由緒正しいし、居酒屋は居酒屋だし。
いいえ、変わるのです。

小学校の入学式を憶えていますか?
大きな正門を初めてくぐった時の、あのドキドキ!
新しい教科書の匂いを嗅いで。

ところが一週間も経つと、ドキドキは無くなり、
ひと月も経つと、教科書は落書きだらけ、
机にはカッターで彫り物。

これは、場所のステイタスが、
最初は高くて、あなたが低かったのに、
そのうちにあなたのステイタスが、場所に対しての上がっていったので、
相対的に場所のステイタスが下がったのです。

その逆に、
最初は、なんだこんなとこ!と、嫌ったり、見下していた場所が、
気がついたらとても大事な場所になっていた、という事もあります。
これは、そこでの思い出が大切になってくるから、
場所のステイタスが、上がっていったわけです。

また、どうでもいいや、と思っていたような場所が、
その謂れや由緒、知っている人や尊敬している人との関係を聞いた途端に、
なんだ、言ってよ〜!
と、ステイタスが突然上がることもあります。

同様に、綺麗なところね、と思っていた場所が、自分を振った恋人がデートしてた場所だと知ったりした途端に
二度と来るもんか、とそこらを蹴飛ばしたくなったりします。

場所のステイタスとの関係は、とても面白く、その人について多くを教えてくれます。

プレゼンスを高めたい時、ご自分のステイタスと、場所のステイタスとの関係を見直してみましょう。

Friday 14 November 2014

ステージで集中を保つ

皆さん、こんにちは。
あなたの魅力を輝かせる演出家、三輪えり花です。
出会った人を一瞬で虜にするプレゼンスの黄金律、
今日のテーマは「ステージで集中を保つ」です。



今、私は、11月18日からの舞台「マレーネ」のリハーサルを
毎日、長時間、行っています。

主人公は、マレーネ ・ディートリッヒ。

記憶力や体力が衰えてきたマレーネが、
ステージの前にどんなふうに集中と緊張を高めていくのかを描く
大変スリリングなお芝居です。

本番が近づき、先日、主演俳優が、
もうこれからは、自力でセリフを思い出す練習をしなくてはならないので、
万一、セリフが飛んでも、止まっても、
絶対に外から教えないでくれ、
と宣言していました。

そのかたは、すばらしい記憶力の持ち主なのですが、
今日のリハーサルでは、初めて、
セリフが一瞬止まってしまった瞬間に遭遇しました。

みな、ひやっとしましたが、
相手役も本人も、全く集中を切らさず、
その登場人物になりきったまま、
舞台のイリュージョンを損ねることなく、
数秒の沈黙。

そして、セリフを思い出したのですが、
それがまるで、
その止まっていた時間
台本上、必要だったかのようでした。

極度に緊張した状態で、
次に喋るべきことを忘れ、
さらに緊張を味わい、
その中で、忘れてしまったところを思い出す。

本当に凄まじい集中力が必要です。

これは舞台の上の話だけではありませんね。

皆さんが何か大事なプレゼンテーションをするときに、
あるいは大事なスピーチをするときに、
実際に必要なことなのです。

ステージの上で、
注目を浴びているところで、
集中力を切らさないようにするには
どうしたら良いのでしょう?

そのお話はまた次の機会に。