Sunday 30 September 2012

Don Giovanni by Tokyo University of Arts and Music Graduate Students


本日の芸大定期公演ドンジョヴァンニ。すばらしかったです。

響、がんばったな〜ジョヴァンニ。「先生、ボクは目が細いのをどうにかしたいんです、それに演技もどうしていいかわかりません、極度の上がり症なんです」というのが彼が大学院に入って最初にわたしに訴えたことでした。
それがどうです、今日のセクシーさにデモーニッシュなメリハリの或る表現力ときたら!

彼と対のレポレッロなゆた君は、演技大好きな青年で、コメディぶりもさることながら、ボスとの息がぴったりでした。

エルヴィーラますみちゃんはイタリア帰りのすばらしさを存分に発揮。なんか立ってるだけで、ドンジョバを追いつめるエルヴィーラのストーカーぶりがすごく良い意味でモーツァルトのコミックさ加減に味を加えていて、それが、悩んだりなげいたりするアリアは、こころにぐっと迫るんですよ。よくやった!

ツェルリーナとマゼットのペアは、これまたかわいらしくて、さえちゃんは天然だし、いや、たかひろが天然なのだな。さえちゃんにつつかれるとリアルで照れていたのが愛らしいっす。

シリアスカップルのオッタヴィオみやちゃんとアンナさきさんも、すばらしいアリアを披露してくれました。

ブラヴィな午後でした。
さすが芸大。ブラヴォー指揮者。そして歌手たちが演出家粟国さんをこころから信頼して演じていたこと、愛情いっぱいのプロダクションが感じられました!
すてきだな。

Sunday 16 September 2012

銭洗弁天

鎌倉銭洗弁天に行きました。
クレジットカードを全部洗ってきました(^O^☆♪

Saturday 15 September 2012

My Bicycle.

自転車のカゴつけました。つまらないプラスチック色だったので、青く塗りました。

Monday 10 September 2012

『人形の家』満員御礼閉幕

英国王立演劇アカデミー Royal Academy of Dramatic Art の前校長Nicholas Barter らによる、日本人俳優のための演技ワークショップ(身体・声・演技)の集大成としての公演が終わりました。

私はずっと通訳をやってきましたが、この夏は別件でこの稽古に関われず、けれど何らかの形で関わりたいと、翻訳をいたしました。

イプセンは私の大好きな作家で、原語で理解したいと常々思っていたこともあり、今回は原語であるノルウェー語からの翻訳に挑戦しました。
暗記するほど知っている作品ということもあり、辞書と基本文法書を片手に、読み解きましたが、参考になったのは原語のリズムです。

とにかく、ものすごく早いの。
そして、かしこまっていないの。まさに「口語」「ってかんじなの」なのです。

当時のノルウェーはデンマーク領で、イプセン作品はデンマーク語とノルウェー語が半々、というか、当時は言語自体がなんか統一されていなかったみたいで、現代の辞書ではデンマーク語のものを使う方が良いという箇所もたくさんあるのです。

私の苦労話はともかく、RADAワークショップにこれまでに参加した人々の中から、この作品にぴったりな配役を集めることができ、とてもとても幸せなプロダクションになりました。

おかげさまで満員御礼。
ありがとうございます。

私は今後もイプセン翻訳に励み、近いうちに自分でもイプセンを上演したいと願っています。
プロデューサー募集中。

というわけで
打ち上げ写真アップ。
演出助手 河田園子 がんばりましたね!
プロデューサー 石井考一 
世話の焼ける人ばかりをいつもニコニコ補佐 
ありがとうございます
Nora 井上薫 
俳優座 すばらしいノーラを演じてくれました!
振付師 小牧らん 
笑顔がかわいい
主催プロデューサー 村山知義 
お芝居大好きな村山さんは影の立役者
演出 Nicholas Barter
日本では「花粉熱」「ジュリアス・シーザー」「隣で浮気」に続き4本目の作品ですが、
今回こそ彼の教えるスニスラフスキイが生きた舞台になりました。
Dr.ランク 徳丸伸二
文学座 去り際の台詞が泣かせてくれました
翻訳と台詞にとても繊細な俳優で、私はご迷惑おかけしました〜
通訳 金森さゆり
ほんとうにほんとうにほんとうにおつかれさまでした!
あなたがいたからこその公演ですね
舞台監督 黒木辰男
縁の下の力持ちは、お茶目な素顔の持ち主です
クログスタ 松橋登
ワンダフルの一言につきる俳優
去り際の台詞に至る緊張感と「下で待っているから」は泣かせます
クリスティーン・リンデ夫人 要田禎子
彼女がいると芝居が安定します
彼女はどんな役にも変身します
そういう意味では、RADA 的なプロフェッショナル俳優
舞台監督助手 向井登子
暖かい存在で助けてくれました
トゥルヴァー・ヘルメル 石田博英
うまくなったな〜
今回の作品で、ひときわ伸びました
乳母アンヌ・マリエ 江川泰子
見ての通りの肝っ玉おっかあ
御大 現代演劇協会理事長 福田逸
恩師です
シャイな、いい人なんです
たまにお茶目

Thursday 6 September 2012

My First Book is Out! 初の著書(翻訳ではなく)刊行!

三輪えり花、初の著書を出しました。

英国の演技術 British Style of Acting

英国王立演劇アカデミー(RADA)で学んだ演技術を、身体・声・演技(読解と表現)の三本柱から、日本人の表現者のために、書き下ろしました。

アンソニー・ホプキンズやアラン・リックマン、ケネス・ブラナー、古くは『風と共に去りぬ』のヴィヴィアン・リーを輩出してきた英国一古く由緒正しい演劇学校に学べた三輪えり花は、演劇生活をするうち、それがRADA特有のものではなく、英国の優れた演劇人すべてが身につけている技術であることを知りました。

これをぜひ、日本の皆さんに知って頂きたく、文字にしたのです。
ワークショップ等で経験・体験済みでも、その本質や意図など、読んであらためてわかることも多いと思います。

翻訳物の上演や、外国人演出家との仕事で、「ああ、こういうことを日本人が知っていたらな、身につけていたらなあ」と思うことは多々ありまして、それをベースに、私自身の言葉で、私自身の経験と思いに基づいて、自由に書くことができました。



イラスト入りのたくさんのエクササイズもつけました。
ソフトカバーで、片手に持って、参照しながらエクササイズや演技の稽古ができるようにしました。

舞台俳優も、映像の俳優も、
演出家も、講師も、
声を使う全ての職業の方、
人前に出て表現する必要のある全ての方、
絶対に役に立ちます。

ご活用下さい!!