6月5〜7日に四谷で公演する舞台『お気に召すまま』
この戯曲には深い思い出があるんです。
私が日本の演劇界に関わるようになってすぐに、
劇団昴で通訳として仕事を任された作品。
私が今回演じるロザリンドに要田禎子さん。
もうかわいくてかわいくて甘くて。
彼女って、見た目はいわゆる「かわい子ちゃん」タイプじゃないのに、
演じると、ほんとに魅力的でかわいいの。
私にとっては憧れの女優。
タッチストーンという道化に田中正彦。
ものすごい勉強熱心で、リハーサルのたびに、
何か新しいことに挑戦した、その自主稽古の成果を見せてくれる。
俳優の鑑のような人。
道化のイメージをチャップリンからとって、
彼の歩き方、ステッキの回し方、
とにかく、練習・練習・練習のかた。
私にとっては師とも仰ぐ俳優。
公爵を演じたのは、この4月に急死なさってしまった西本裕行。
今回の公爵は、兄と弟を一人二役で演じてもらっていますが、
わたし、これは自分だけのアイディアのように思っていましたが、
思い返すと、
この時の劇団昴版でも兄と弟は西本さんがなさっていましたっけ。
わたしの頭の中で、同じ人が演じていた、という記憶が無かった!
すごくないですか?
つまり、全然別人として記憶に残っていた!ってことですよ。
どんだけすごい俳優だったんだ!ですね。
西本さんにご覧いただきたかったなあ。。。。
今回はLuther ヒロシ市村が、退場もせず、マント一枚で瞬時に変身という
離れ業で演じます。
ご期待ください!
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