Sunday 3 May 2015

【喋って英語】鍵になる単語を見つける

6月公演『お気に召すまま』鋭意稽古中の三輪えり花です。

今日は、スピーチに役立つ動画をひとつ、
お見せいたしますね。


シェイクスピアの原語台本を使いますが、

ちゃんと英語字幕と日本語翻訳をつけたので、

わかりやすいと思います。

Let us try!





My brother  Jaques he keeps at school,
兄貴のジャックは、学校へ行かせてもらうほどの
待遇を受けている

and report speaks goldenly of his profit:
成績も良いらしい

for my part, he 
keeps me rustically at home,
なのに俺の
待遇は、ここで百姓同然

or, to speak more properly,
いやもっとはっきり言えば

stays me here at home 
unkept;

待遇なんてもんじゃない

for call you that 
keeping for a gentleman of my birth,
これが、俺の生まれにふさわしい
待遇か?

that differs not from the stalling of an ox?
雄牛を飼うのと変わりないじゃないか。


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辞書では、keep に「待遇」を当てるなんて
ありえません。
でも、言葉の内容では、このように、
あり得るのです。

それはともかく、
keep という言葉を展開することで、
オーランドーが、兄貴との待遇の差を嘆く
ポイントがはっきりしますね。

すると、はじめは、ただ長いだけの
セリフに思えたものが、だんだん、
これを言わないと次へ行けない、
という感覚に変わってきます。

それこそが、良い台本であり、
それが、表現力のある演技へと
結びついていくのです。

日本語も同じです。

みなさんも、次にスピーチがある際は、
ぜひ、鍵になる単語を展開する、というつもりになってみてはいかがでしょう?

表現力がぐぐっと上がって、
聴く人を惹きつけていけると思いますよ。


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もしかしてこの公演に興味があれば
詳細はこのチラシクリック






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