6月公演『お気に召すまま』鋭意稽古中の三輪えり花です。
今日は、スピーチに役立つ動画をひとつ、
お見せいたしますね。
シェイクスピアの原語台本を使いますが、
ちゃんと英語字幕と日本語翻訳をつけたので、
わかりやすいと思います。
Let us try!
My brother Jaques he keeps at school,
兄貴のジャックは、学校へ行かせてもらうほどの待遇を受けている
and report speaks goldenly of his profit:
成績も良いらしい
for my part, he keeps me rustically at home,
なのに俺の待遇は、ここで百姓同然
or, to speak more properly,
いやもっとはっきり言えば
stays me here at home unkept;
待遇なんてもんじゃない
for call you that keeping for a gentleman of my birth,
これが、俺の生まれにふさわしい待遇か?
that differs not from the stalling of an ox?
雄牛を飼うのと変わりないじゃないか。
**************************************************************
辞書では、keep に「待遇」を当てるなんて
ありえません。
でも、言葉の内容では、このように、
あり得るのです。
それはともかく、
keep という言葉を展開することで、
オーランドーが、兄貴との待遇の差を嘆く
ポイントがはっきりしますね。
すると、はじめは、ただ長いだけの
セリフに思えたものが、だんだん、
これを言わないと次へ行けない、
という感覚に変わってきます。
それこそが、良い台本であり、
それが、表現力のある演技へと
結びついていくのです。
日本語も同じです。
みなさんも、次にスピーチがある際は、
ぜひ、鍵になる単語を展開する、というつもりになってみてはいかがでしょう?
表現力がぐぐっと上がって、
聴く人を惹きつけていけると思いますよ。
**************
もしかしてこの公演に興味があれば
詳細はこのチラシクリック
No comments:
Post a Comment