私はカナダのビクトリア大学へ留学しました。
学科の選び方にも、常に逃げてきた私の行動が見えます。
法律をやっても良かったし、国際政治を選んでも良かった。
もちろん、英文学でも。
あるいは音楽をやりたいの、という本心に従って、音楽学部でも。
けれど、交換留学しても慶応の英文では単位を認めなかったため
(法学部なら同じ交換留学でも単位が認められ、
慶応の三年で留学するなら慶応の4年生として戻ることができた)
どうせ留年扱いなら、必死でがんばるのなんてバカらしいと、
まさに、送っていただいた人達の顔に泥を塗るような勢いで、
そういうお勉強しそうな学部は選ばず、
音楽学部はピアノのオーディションがあるというので、
えー、めんどくさい、と選ばず、
怠け心のみで、全く興味のなかった演劇科を選びました。
ひどいものでしょう?
これだけ逃げて逃げて逃げ込んだ先が、
自分では全く好きではなかった演劇科。
芝居?バカらしい、ふん。
日本でも一度も見たことがない、食わず嫌い。
ところが、その逃げ込んだ先で、
「教育に演劇を用いる」という
まだ日本では全く知られていなかった新分野に出会うことになったのでした。
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