Friday 14 December 2012

実相寺先生七回忌にて On the memorial of Akio Jissoji

Anyone who likes Japanese robot-sci-fi action films know Ultra-Man series.
Akio Jissoji was the writer/director of the series.

He also taught acting for opera singers at The Tokyo University of Art and Music.

The first day I was called to the Faculty of Opera as a new acting coach for the school, there I met him.
He immediately said,
"Thank you for taking care of my Chee."

Chee was his wife, a famous actress.
The very first play I directed in Tokyo she took the leading role.
And he asked me to take the role of movement director for his new opera Don Giovanni, which I most gladly accepted.

Later on, when my brother who is a film producer/writer/director happened to worked for Jissoji on his final film production.

Thus, he is very connected to my life at many stages.

実相寺昭雄先生は、ウルトラマンシリーズの監督として知られていますが、音楽への造詣も深く、東京芸大のオペラ科の教授でもありました。
私がオペラ科に勤め始めてすぐの頃、もしかしたら最初の日、教官室に入っていくと長身の細いおじさまが(私はウルトラマンの監督が誰なんて全く知りませんでしたので)私を見るなり、
「チーがお世話になってます」
とおっしゃる。

チーとは女優の原 千佐子。
私が日本で生まれて初めて演出した舞台のときに、主演を演じてくださったかたでした。

彼女が私の話を彼にしていたこと、彼が私が芸大に来るのを楽しみにしていらしたこと、ダブルの驚きでした。
そして、その年の芸大定期公演「ドンジョバンニ」を演出なさることになっていた実相寺先生は、私に、コーラスや歌手のムーブメントディレクターをやってくれないかと、誘ってくださったのでした。

私が、あの頃もっとオペラの音楽についてよくわかっていたのなら、きっともっともっと学ぶことができたでしょうに。
いまお目にかかれないのが本当に残念です。

ところで、そのあと、映画監督・プロデューサー・脚本家をやっている弟も、実相寺先生の最後の作品「姑獲鳥の夏」でご一緒し「おお、三輪えり花くんの!」とかわいがっていただきました。
大変ご縁の深い方、私にとってはとてもとても大事なかた、なのでございます。

ドンジョバのアンナを演じた久美ちゃん

ドンジョバのコーラス指揮および副指揮だった千葉先生と小4ちゃん

ドンジョバでツェルを歌った真紀ちゃんと8ヶ月ちゃん

姑獲鳥の夏の音楽、
兵庫ピッコロ劇場での私の「くたばれハムレット」と
「十二夜」の音楽を担当してくださった池辺先生



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