Sunday 5 April 2015

運命を変えたシアター・イン・エデュケーション

怠けたくて、遊びたくて、
逃げて逃げて逃げて
たどり着いた演劇科。


音楽プロデューサーとかならなりたいかな、
と漠然と思いつつ、
努力しないで済むところは・・・と
流れ落ちた感じで入り込んだ演劇科。

それは運命でした。

そもそも日本社会に馴染めなかった私は、
海外でなら大丈夫だろうと思っていたのです。

でも、もちろん、ダメ。
どこにいても異端者。

自分を表現するのが怖くて、
周りの子達の冗談を、
私へのイジメだと解釈したり。

そんなとき、
シアター・イン・エデュケーションの授業で
私がした演技が、
皆の笑いを誘いました。

いつもなら
「笑われた・・・」
そう思って傷つくのですが、
この時は
「笑いをとった!」
と、思えたのです。

自分が笑われる、
と捉えるのではなく、
人を笑わせる自分、
と捉えることができた。

その時、
演劇って、
なんて人を開かせるパワーがあるのだろう!

静かで力強く深い感動を味わいました。

その時、
日本でも義務教育から演劇があれば、
子供の社会性を育むことができるんじゃないか、
私のように、繭の中にいたまま、
どうしていいかわからず
年齢だけ上がっていってしまう、
という人は少なくなるんじゃないか、
と感じました。

演劇が教育でできること、
つまりシアター・イン・エデュケーション
という
当時は非常に新しかった概念を
日本にも広めることに
私が力を尽くせるんじゃないかな、と。

逃げて潜り込んだ先で、
私は宝石に出会ってしまったのですね。

なんて素晴らしい運命!

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