Monday 10 September 2012

『人形の家』満員御礼閉幕

英国王立演劇アカデミー Royal Academy of Dramatic Art の前校長Nicholas Barter らによる、日本人俳優のための演技ワークショップ(身体・声・演技)の集大成としての公演が終わりました。

私はずっと通訳をやってきましたが、この夏は別件でこの稽古に関われず、けれど何らかの形で関わりたいと、翻訳をいたしました。

イプセンは私の大好きな作家で、原語で理解したいと常々思っていたこともあり、今回は原語であるノルウェー語からの翻訳に挑戦しました。
暗記するほど知っている作品ということもあり、辞書と基本文法書を片手に、読み解きましたが、参考になったのは原語のリズムです。

とにかく、ものすごく早いの。
そして、かしこまっていないの。まさに「口語」「ってかんじなの」なのです。

当時のノルウェーはデンマーク領で、イプセン作品はデンマーク語とノルウェー語が半々、というか、当時は言語自体がなんか統一されていなかったみたいで、現代の辞書ではデンマーク語のものを使う方が良いという箇所もたくさんあるのです。

私の苦労話はともかく、RADAワークショップにこれまでに参加した人々の中から、この作品にぴったりな配役を集めることができ、とてもとても幸せなプロダクションになりました。

おかげさまで満員御礼。
ありがとうございます。

私は今後もイプセン翻訳に励み、近いうちに自分でもイプセンを上演したいと願っています。
プロデューサー募集中。

というわけで
打ち上げ写真アップ。
演出助手 河田園子 がんばりましたね!
プロデューサー 石井考一 
世話の焼ける人ばかりをいつもニコニコ補佐 
ありがとうございます
Nora 井上薫 
俳優座 すばらしいノーラを演じてくれました!
振付師 小牧らん 
笑顔がかわいい
主催プロデューサー 村山知義 
お芝居大好きな村山さんは影の立役者
演出 Nicholas Barter
日本では「花粉熱」「ジュリアス・シーザー」「隣で浮気」に続き4本目の作品ですが、
今回こそ彼の教えるスニスラフスキイが生きた舞台になりました。
Dr.ランク 徳丸伸二
文学座 去り際の台詞が泣かせてくれました
翻訳と台詞にとても繊細な俳優で、私はご迷惑おかけしました〜
通訳 金森さゆり
ほんとうにほんとうにほんとうにおつかれさまでした!
あなたがいたからこその公演ですね
舞台監督 黒木辰男
縁の下の力持ちは、お茶目な素顔の持ち主です
クログスタ 松橋登
ワンダフルの一言につきる俳優
去り際の台詞に至る緊張感と「下で待っているから」は泣かせます
クリスティーン・リンデ夫人 要田禎子
彼女がいると芝居が安定します
彼女はどんな役にも変身します
そういう意味では、RADA 的なプロフェッショナル俳優
舞台監督助手 向井登子
暖かい存在で助けてくれました
トゥルヴァー・ヘルメル 石田博英
うまくなったな〜
今回の作品で、ひときわ伸びました
乳母アンヌ・マリエ 江川泰子
見ての通りの肝っ玉おっかあ
御大 現代演劇協会理事長 福田逸
恩師です
シャイな、いい人なんです
たまにお茶目

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