今日のテーマは: 場所のステイタス
舞台を演出する時、私が気にかけるのは、その、場所のステイタスです。
ステイタスとは人間関係のことですが、じつは、場所にもステイタスがあるのです。
居酒屋と高級レストラン。
下座と上座。
小さな部屋と広い部屋。
低いステイタスと、高いステイタス。
低いほうが、そこにいて気が休まる場合が多いので、
ステイタスが低いというのは、悪いことではありません。
ステイタスの高い場所にいると、自分のステイタスも上がった気分になります。
それもまた、ステキですよね。
一方で、低いステイタスの場所にいて、自分の方が偉くなった気持ちになるときもあります。
汚い路地に、ぺっと唾を吐けるのは、低い場所のステイタスに対して、あなたのステイタスが高いからです。
高いステイタスの場所にいて、自分がいやに低くなった気持ちになるときもあります。
由緒正しい豪華な建物の中や、裁判所などで、縮こまってしまうのは、
場所のステイタスの高さに圧倒されて、あなたのステイタスが低く感じられるからです。
ステイタスの高い低いは、良い悪いとは、無関係だということは憶えておきましょう。
その場所によって、その人の気持ちがどういう状態になるのか、ステイタスという観点から表現すると、観客には、その人のことや、その場所のことがよくわかって頂けます。
ご自分は、どんな場所で、どんなステイタスの高さを感じるか、チェックしてみてはいかがでしょう?
場所のステイタスは、あなたのプレゼンス、つまり存在感に大きく影響するのです。
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