Sunday, 30 November 2014

ユーモアのセンスを磨く法

ユーモアのセンスを磨く。

ええ、磨きたいけれど、そもそも、センス無いし・・・

そう思ったあなた!
諦めるのはまだ早い!



ユーモアというのは、実は、知的な働きなのです。

古来、感情は動物的なもので、
感情をコントロールすることが、
大人になること、だとされてきました。

感情のコントロールって、
ただ冷静になる、というつまらないものではないのです。

子供のような遊び心を持ったまま、
感情をコントロールすることが、
私たち人間には許されているのですよ。

それが、ユーモアのセンス。

つまり、ユーモアって、
感情を知性のフィルターにかけて
遊び心で答えていくものなのです。

知性のフィルターにかける、とは、すなわち、
言葉にする、という作業のことなんです。

シェイクスピアはユーモアの宝庫。
シェイクスピアに触れるとユーモアのセンスが磨けます。

12月に私が出演する喜劇「何がすごいの?シェイクスピア」に
出演する、元宝塚娘役トップスタアの森ほさちが
シェイクスピアの魅力について、語ってくれます



Saturday, 29 November 2014

レオ・ヌッチのプレゼンス

現代イタリア最高のバリトン歌手
レオ・ヌッチのコンサートに行って来ました。
彼のプレゼンスは、
最高の歌唱に支えられていますが、
その最高の歌唱もまた、
彼のプレゼンスあってこそ、
とも言えます。



つまり、フィギュアスケートで言えば、
技術以上の、心の芸術点、
なのですね、
人を本当に引き付けるのは。

プレゼンスは、
私たちが表現をしたり、
人と接したりする際の、
心の芸術点なのです。

いま演出中で、自分も出演する舞台
『何がすごいの?シェイクスピア!』でも、
心の芸術点を高められるような演出、演技を、
いつも心がけています。

舞台だけではなく、
ビジネスプレゼンテーションでも、
おなじことですよね。

Friday, 28 November 2014

何がすごいの?シェイクスピア 立ち稽古開始!

12月の舞台『何がすごいの?シェイクスピア』
立ち稽古が始まりました!

皆さんとシェイクスピアの楽しみを共有するために作った作品。




シェイクスピアの魅力の全てをお届けする、
どこにもない
ここでしか見ることのできない作品です。

2003年に、某女子大学の英文学会のために
「立体授業」として、シェイクスピアの魅力をお伝えする脚本を
三輪えり花が書き、劇団昴の俳優たちと上演しました。
以来、毎年のように、どこかから依頼があり、
形や脚本を、以来団体の要望に即して練り直し、
再演・改作を続けてまいりました。
今回は、昨年の冬、
某芸術大学の企画で上演した5人の座組で
再演です。
今日から、立ち稽古に入りました。
次の動画では、出演者の一人、Lutherヒロシ市村さんの声をお届けします。

Thursday, 27 November 2014

O wonder! 英語は喋って身につける

"O wonder! How many goodly creatures are there here!"

「わあ、不思議!素敵な生き物が、なんてたくさんいるのかしら、ここには!」




孤島育ちの娘ミランダが、島に流れ着いたヨレヨレの人間達を生まれて初めて見て。

O wonder!

という一言でも、ハッピーに驚いた時に使うとステキです。

How many 〜 are there here.

How という語が、疑問詞的にも、感嘆詞的にも使われています。
どんだけ〜⁈ という気持ち。

シェイクスピアは文法に無頓着だったので、クエッションマークは、ここでは使いませんでした。

文尾の here は、「ここ」という意味ですが、
その直前の there は、物がその辺にあることをガバッと示す時に主語で使う there.

There are people.
人間がいる。

There are people here.
ここには人間がいる。

There are people around here.
この辺りには人間がいる。

簡単ですね。
今日からすぐに使いましょう。
口ずさむのです!

Have Fun!

Tempest 5-1

Wednesday, 26 November 2014

出逢った相手を一瞬で虜にするメルマガを始めました理由

Miwa三輪Elicaえり花、11月に入ってから、メールマガジンを始めました
(^∇^)
なぜか?



私がイギリスで学び、演出家として、表現指導者として、培ってきたノウハウを、このまま、私だけのものにしておくのは、あまりにももったいないと思うようになってきたのです。

もっと魅力的で、もっと自由にしゃべることができれば
もっと人との付き合い方がわかれば

恋も営業も家庭もみんなうまくいきます。

私が舞台演出をする時、1番大事にするのは、登場人物の魅力です。

その人物の魅力とは、存在感です。
存在感のことを英語ではpresence プレゼンスといいます

プレゼンスは、その人が持っているカリスマ性のようなもので
教えたり、習ったりすることはできないと言われていますが、
私は、英国の演技術を学んできて、
そんなことはない、誰でも身につけることができる、と確信しています。

そこで、メールマガジンのタイトルを

出会った人を一瞬で虜にするプレゼンスの黄金律、と名付けました。

誰も教えてくれなかった! 
あなたの魅力を百倍に輝かせるシークレット・マジック
を、三輪えり花が、ワンテーマずつ、わかりやすく、お届けします。

youtube で動画としても記録していくことにしました。

国際的に活動したいかたのために、
英語でのコミュニケーションもお届けしますよ。

どうぞ、お楽しみに!





Monday, 24 November 2014

声は作るべきか?

ただいま上演中の音楽劇『マレーネ』、登場人物は僅か3人。
そのうちの一人は、レズビアンで、男装で登場します。
男もの仕立てのスーツ、高級腕時計、革靴。

彼女はどんな声で喋るのでしょう?


男になりたい人なのだから、低い声?

そういう選択肢もありますが、
声を作ることによって役柄を表現しようとすると
かえって、それが邪魔になって
自然な表現ができなくなってしまいます。

声とは、それほどにも
深層心理と結びついているものなので、
声を作った時点で、
本心の表現というのができなくなってしまいます。

何事も第一に、自分の声で勝負しましょう。

実生活で、本来のあなた自身の声を使っていますか?

Sunday, 23 November 2014

たとえ口が聞けなくても マレーネ

たとえ口がきけなくてもプレゼンスは出せる!

出せる人がいるのです。日本にも。


上演中の音楽劇『マレーネ』。登場人物はわずか3人。

その中に、ナチス時代にユダヤ人強制収容所に送られて、そこから生還したものの、ショックで失語症になってしまった女性が登場します。

演じるのは、映画でのマレーネ・ディートリッヒの吹き替えを担当している小沢寿美恵。

台詞の無い役のため、これまでの日本での上演では、カットされてしまった時もあったのですが、小沢さんは、「やるからには、登場した意味がある人間にしたいわ」
と仰って、早い段階から、役作りを深めていきました。
マレーネの映画は全部見る ユダヤ人強制収容所のことを調べる 失語症のことを調べる
マレーネとの関係は? なぜマレーネと出会ったのか? なぜ20年も一緒にいるのか?
すべてのツアーに同行しているのか? 楽屋では一体何を担当しているのか?
どんな風に歩くのか? どんな動作をするのか?
こういうことを、リハーサルを通して、身体に落としていくんですね。
おかげさまで、ご覧になったお客様からは
脇を固める人物たちもとても良かった、との声を頂いております。
たとえ口がきけなくても存在感つまりプレゼンスを大いに発揮することはできるのです!

マレーネの映画は全部見る
ユダヤ人強制収容所のことを調べる
失語症のことを調べる

マレーネとの関係は?
なぜマレーネと出会ったのか?
なぜ20年も一緒にいるのか?
すべてのツアーに同行しているのか?
楽屋では一体何を担当しているのか?

どんな風に歩くのか?
どんな動作をするのか?

こういうことを、リハーサルを通して、身体に落としていくんですね。

おかげさまで、
ご覧になったお客様からは
脇を固める人物たちもとても良かった、との声を頂いております。

たとえ口がきけなくても
存在感つまりプレゼンスを大いに発揮することはできるのです!

Thursday, 20 November 2014

ピアノの発表会はプレゼンスの始まり

今日のテーマは、「ピアノの発表会はプレゼンスの始まり」

演出している音楽劇『マレーネ』が上演中です。
ピアニストは、ただの伴奏ピアニストとしてではなく、
劇中に、常にマレーネの音楽伴侶として出演している、という設定です。
マレーネのピアニスト、ビリー
楽屋でもしっかり練習中

皆さんは、子どもの頃、ピアノの発表会に出たことがありますか?
学芸会での、なにか発表でもいいです。



その時のことを、憶えていますか?

間違えないように!
失敗しないように!

親や先生にそう言われて、
いやいやながら練習を「させられて」。

そうしてできあがったものは、
間違えないことと
失敗しないこと
だけを表現する、とてもつまらないものになってしまいます。

でも、
この曲は、こういう風に弾きたい!
この発表では、これを伝えたい!

そういう思いがあれば、
発表は必ず相手に好印象を残します。

皆さんが上がってしまった時、
プレゼンテーションなどで失敗してしまう時、
「これを伝えたい」「こういう風に表現したい」を
持っていたでしょうか?

大事なのは
方法ではなく
中身。

よく言われることですが、
その「中身」とは、
あなた自身が、
その中身に、こだわりがあるかどうか、
なのです。

『マレーネ』のピアニストも、もちろんこだわりの人。
とくにグリッサンドは抜群です。

 * グリッサンド、とは、ピアノの弾き方のひとつで、鍵盤を下の音から上の音へ(あるいはその逆)じゃららららららららっと、撫でるように弾くこと。かっこいい。とても難しい。三輪えり花は、できません。指、痛い。

Wednesday, 19 November 2014

美しい緊張感 マレーネ初日


音楽劇『マレーネ』赤坂レッドシアター

初日が明けました。
ご来場の皆様、ありがとうございました。



マレーネ・ディートリッヒを演じた
元宝塚スタア、旺なつき。

彼女のプレゼンスの見事さは、
天下一品!

台本を深く深く掘り下げて
舞台上での一挙手一投足、瞳も声も言葉も
その場で経験しながら表現する、という
俳優として完璧な演技力。

実は、これがなかなか難しいのです。

台詞を書いてあるから喋る、
動きに慣れたから動く、
自分ではその気になっているつもり、で表層的・・・
そういう罠に陥ることはよくあります。

でも、今回の座組は
旺なつきさんを始め、一人一人が、
表情や動きを念入りに研究、
惰性・慣性に陥らない、生きた人間たちが出来上がりました。

衣装、かつら、照明のスタッフたちのおかげで
理想通りの美しい仕上がりになり、

音響スタッフたちのおかげで
理想通りの心象風景の表現が実現化し、

舞台監督と黒子スタッフたちのおかげで
理想通りの舞台転換が可能になりました。

ありがとうございます。

三輪えり花は、演出・翻訳・美術を担当し、
もしかしたら一番、楽しみました。

美術は、これまで私が美術をしてきた作品は
シェイクスピアやバレエやオペラ、という
ある意味、非現実的な、前衛的な、象徴的な、
美術作品のように台本を扱えるものが多かったのです。

今回、
リアルな楽屋を表現しなくては始まらない、
という作品に初めて取り組みました。

赤坂レッドシアターという小空間に、楽屋とリハーサルスペース、本ステージ、という三つの空間が共存し、その中をマレーネが、時空を超えて旅する舞台。

24日まで観るチャンスがあります。
本物のプレゼンスを持つ俳優の魅力をたっぷり堪能できます。

Tuesday, 18 November 2014

"O brave new world" 英語は喋って身につける

"O brave new world" 

「わお、新しい世界よ、万歳!」




数あるシェイクスピアの台詞の中でも、
三輪えり花の最高のお気に入りのひとつがこれ。

シェイクスピアの最後の戯曲と言われている「テンペスト」から。

孤島育ちの女の子、ミランダが、
嵐で難破して、島に流れ着いたヨレヨレ状態の人間達を
初めて見て眼を輝かせて言うんです。

Brave というのは辞書上の意味は「勇敢」ですが、
「おお、勇敢なるかな、新世界」
では、意味がよくわかりません。

これは、イタリア語のBravoと語源が同じなんですね。
素晴らしい、という意味です。

アルダス・ハクスレーの小説のタイトルにもなりましたね。

皆さんも、プレゼンスを磨いて、どうぞ、

O brave new me!

と歓喜の声を上げましょう。

Tempest 5-1