Been to see The House of Bernarda Alba, by FD Lorca in Yokohama
Starred was Jun Anna, the first Oscar in A Rose of Versaille,
and Hosachi Mori, also Takarazuka top in female roles.
先週の日曜日、横浜の倉庫へ、フェレデリコ・ガルシア・ロルカ作
『ベルナルダ・アルバの家』を観劇。
以前、博品館の舞台でご一緒した、宝塚のトップスタアさんたち、
俳優座劇場で木山事務所作品でご一緒した俳優、
RADAワークショップでご一緒した俳優、
たくさん知り合いがいて、嬉しくなりました!
森ほさちさん
どこまでいっても美女
泣き崩れるところか、最高でした
走り方もかわいいの
安奈淳さま
どこまでいっても若い
声も佇まいもとにかく一流
冒頭、喪に服したヴェールを被って歩いてくるだけで周囲の空気を圧倒するんです
終盤、部屋に一人もどる後ろ姿だけで、孤独と意固地さと疲労感が伝わるんです
会場は、倉庫で、コンクリの壁に囲まれた、照明バトンも無いところ。
蝋燭の生火で照らしていましたが、
うう、そうですよ、やっぱりこうこなくっちゃ!ですよね。
生火の効果はすばらしい!
コンクリの壁と床で、声が響き過ぎて、リズムや音量が盛り上がる場面の台詞や、
男たちの歌声や音響が入る箇所の台詞が聞こえなくなってしまうのが大変残念でした。
美術は朝倉摂氏なので、床を板にして、イントレで各登場人物の個室を作り、
そこにネットカーテンをつるすなど、なんとか響きを和らげようとはしていましたが、
コンクリの響きがどうしても勝ってしまいました。
熱く蒸されたスペインの屋敷の密室という設定では、
床に絨毯を敷くわけにもいかないし・・・
残響は、この空間を使うときの課題ですね。
倉庫を支える巨大な柱も数本、舞台空間内に既存していて、
そのため、柱の陰に登場人物が入ってしまうと、その人が見えなくなってしまうのですが、
私は全く、気になりませんでした。
ヨーロッパの劇場は、現代建築でない限り、
客席側にバルコニー席を支える柱が入るものなのですが、
おかげでバルコニー下の観客からは見切れがたくさんできます。
それでも、なんか、平気なんですよ。なぜなんでしょう?
で、今回も、私は全然平気で観劇できました。
使ってみたい空間です。
難を言えば、俳優たち一人一人はうまいのに、
全員のトータルとして見ると、バラバラになってしまっていました。
19世紀のスペインの古い因習にきつく縛られた家。
自身の結婚の、夫への失望から、娘に良い結婚をと望むあまり、
最良の相手を捜すうちに、末娘を除く全員が結婚適齢期を過ぎてしまったことへの
母の悩み、娘の悩み。
ののしり合いと嫉妬といじめと、
それでも姉妹としての切っても切れない血の絆。
一人だけ父親の違う長女のいたたまれなさ。
長女は、自分の醜さのせいで誰も求婚者がいない、
(演じた女優さんはとってもかわいいので、ちょっとこれが信じられなくて困る)
そのために次女以下の娘たちを結婚させるわけにもいかない、
みんなも結婚できないのは私のせいだ、という自責の念。
たしかに長女と末娘の葛藤はよくわかったのですが、
他の多勢の娘たちの存在が、
・・・美しくてうまいのに!
うまくかみ合っていない・・・
衣装は私の尊敬する萩野緑さん。
登場人物の内面をしっかり説明する衣装で、
一人はコルセット付き
一人はひらひらのミニスカート
一人は夢みる尼さん。
視覚的にはとってもわかりやすい。
でも・・・
自由奔放な娘が、自由奔放な格好をしちゃったら、
自由を許されないという状況設定からくる葛藤を、感じる必要がないのでは?
この戯曲に関しては、衣装が象徴すべきは、時代と因習という「締め付け」であって、
登場人物の内面ではないのではないかしら。
登場人物の内面は、締め付けを破って外へ出たいという「強い台詞」によって
表現されていると思うから。
だからやっぱりリアリズム的な時代設定通りの衣装(安奈さんの役、ベルナルダが着ていたすたいる)で見たかったなぁ。
緑さんの衣装のラインってすごく奇麗だから、それもあって
時代衣装で見たかった、って思います。
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