お陰様で先週末22ー24日の4公演のうち、土曜夜以外すべて前売り完売のうえ、当日券もはける完売、楽日は立ち見も出る満員御礼で幕を降ろす頃ができました。心から御礼を申し上げます。
暖かい拍手と大笑いと笑顔と「ほ〜」「へ〜」「きゃ〜」で私たちと一緒になって舞台を作ってくださったお客様一人一人に本当に感謝しております。
立ち見のかた、また会場の性質上、見えにくいお座席になってしまったお客様、ごめんなさい。
チケット関連で煩わせてしまったお客様には大変ご迷惑をおかけしました。次回から改めていきます。
なのに「楽しかった」とおっしゃってくださって、本当にありがとうございます。
お帰りの際、送り出す私たちに笑顔を向けてくださり、どんなに励まされ、嬉しかったことでしょう。
今回は、三輪えり花は台本構成に非常に難儀いたしまして、最後までセリフと音楽の構成上のバランスに気を遣い、俳優にもピアニストにもいろいろ負荷の多い公演となりました。
ピアノとして初参加の
加藤千晶さんには、すごーくすてきなオリジナル曲をもっと書いていただいていましたのに、泣く泣くカット。でも、響きの良すぎるあの会場で、よくぞ作品を盛り上げてくださいました。息の合ったところをおみせできたのではないかと思います。
劇団昴の
渡辺慎平くんは、初めてのマスク(イタリアのコメディア・デラルテスタイル)で、見事にマスクに乗りうつって貰え、素晴らしい、おそらくシェイクスピアが想像した通りの「召使たち」を演じました。
同じく劇団昴の
平林弘太朗くんは、恋する若い青年貴族、強欲な金満老人、そして仮面の召使いと、八面六臂の活躍でした。彼の仮面も素晴らしかったですね。
。。。「マスクに乗り移られ」つまり「憑依され」という表現は、馴染みがないかもしれませんが、どうぞ私が翻訳した「インプロ」という古典的名著をお読みください。仮面演技は、俳優が「そのふりをする」だけは簡単ですが、本当の演技は仮面に憑依された状態が最高なのです。
遊び語りではすっかりおなじみになった
Luther"No.1"市村さんのペトルーキオも魅力と色気ムンムンでした。あの声で「さあ、ケイト、ベッドへ行こう」で若い女の子たちから「きゃー」があちこちで囁かれていましたっけ。おまけに、あの声高のマンテュア老人は、笑わせてくれました。
そして
三輪えり花がカタリーナとビアンカですが、如何でしたでしょうか?
ことしの4月に、歌のお教室の発表会があったのですが、その頃から、ようやく、声を出すことへの恐怖症が減ってきたのです。技術どころの話ではありませんが、セリフのような感覚で演技にはつなげられたのではないかと思います。
ドレスはプレタポルテのデザインを選び、作ってもらいました。
スライドも
三輪えり花が作りました。
スライド作成は、MacのKeynote。
トランジションを作るのがとっても楽しかった。
演じている時はもちろん俳優からは見られませんし、私も常に演じているので、実は演技と合わせてスライドをチェックしたことはないのです。全部、脳内でタイミングや効果を考えるしかありませんでした。 うまくいったのは、お客様の笑い声でわかりました。
それはすべて、オペレーターの
吉澤恒多さんのおかげです。
彼が、えりかさんならこんなふうにつかいたいんだろうなあ、ここでこうすりゃいいんだろうなあ、と押すタイミングだのなんだのを、お客様と俳優のその場の空気で判断してくれたからこそです。
会場装飾は、既に遊び語りを過去三度飾ってくれている
早野陽子さん。
お花デザイナーですが、空間を上品にそして愛らしく飾ってくれるので、男所帯の遊び語りにはもってこいなんです。
今回で、実は毎回の公演で必ず会場を引き上げなくてはならず、あのような簡単に持ち運びのできるものでなくてはなりませんでした。大変な要求に応えて頂けて感謝です。
そして受付等、表業務を粛々とこなしてくださった
岸本伸子さん。
私たちの出番のときは、ドアのところで一緒になって呼吸してくださって、気持ちを盛り上げてくれていたんです!泣けてきますね。遊び語りをとても愛してくださって、本当に頼もしいです。
わたなべしんちゃんとひらばやしこうちゃんには、受付やドリンクや休憩時も会場の面倒を見てくれて、座席を出したり、お客様のご案内をしたりで、楽屋で休む暇もありませんでした。ごめんなさい。
そして本当にありがとうございます。
シェイクスピア遊び語りは、歌とお喋りでシェイクスピアをとことん楽しむ新しい朗読のカタチ。
一人でも多くのかたにシェイクスピアの魅力・作品ごとの面白さをお伝えしたくておこなっております。
どうぞこれからも、三輪えり花のシェイクスピア遊び語りをよろしくお願いいたします。
本当にありがとうございました。
本来でしたら、お一人ずつにお礼状をお出しすべてきところ、こうしてこの場にて、御礼申し上げます。